ダレにも負けないぐらい愛してやる
①不透明
透明
キラキラ光る空ガヤガヤと行きかう人の波
沢山の車がクラクションを鳴らしあい
休息を知らない夜
タダ人波を見つめてから空に向かって息を吐いた。
「少し肌寒いかも...」
顔を下に向けると目を閉じ周りの賑やかな声に耳を澄ます。
人は苦手だけど
人が沢山集まる場所はキライじゃない。
車や人が前を通り過ぎる度
少しだけ...心地よく感じた。
「カノジョ遊ばない。ここから少し歩くとオレの家があるんだけど行く?」
声をかけられ見上げるとコクリ頷き目の前に立っている男の人の後を歩く。
私には、帰る場所が無い。
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