ダレにも負けないぐらい愛してやる
「何驚いてるんだ?オレのマンションに住めばいいって言っただろ?」
運転する響さんは、チラッと私の顔を見つめる。昨日の言った事は、冗談だって思っていた。泊めてくれて病院まで連れて行ってくれたんだから、この後は対価を支払って、さようならだと思っていた。
本当に、住んでもいいの?
本当に信じてもいいの?
モヤモヤしながら親指同士を重ね顔を下に向けた。
「イヤなのか?」
そ、そんな事ない!反対に嬉しい・・・でも
「あ~取りあえずスマホやるから打ち込め」
響さんは、頭をクシャクシャとしてからズボンのお尻のポケットからスマホを取り出し私の膝の上に置いた。