ダレにも負けないぐらい愛してやる
『アルバイト』
「何の?」
『ティッシュ配りとか・・・モデル?』
「っはぁモデル?」
『えっと・・・下着のモデルとか?』
「大丈夫だったのか?」
『どうして?』
「お前は、世の中を知らなすぎる」
『でも・・・今は大丈夫でしょ?響さんの傍に居る』
「っく・・・カワイイジャネエカ」
『ん?』
「何でもない」
私を見ていた響さんは、頬をちょっとだけ赤くしプイッと横を見た。
響さんって何歳なんだろう?それに何をしてる人なの?
『響さん?』
「あ?」
『響さんって何歳?』
「少なくとも、お前より大人だ」
『見ればわかるもん』
「お前は見ても分からなかったけどな」
っうぅぅ・・・
「拗ねんなよ、23だ」
響さんは、拗ねていた私の顎を人差し指で上げニヤリと笑った。