ダレにも負けないぐらい愛してやる



「マツ毛長いんだな・・・」

そう言った後、目をじっと見つめたまま唇が、そっと近づいてくると触れた。

・・・キス

このキスは、何のキス?

響さんの片手が私の頭を撫で優しく包み込む。

気持ちいい。
優しいキス。
初めてのキス。

「んんん・・・」

数分唇を重ねていると、段々息がしずらくなってきて響さんの掴んでいた袖を引っ張り目を開け響さんを見ると瞳が重なる。

く、苦しい

やっとわかってくれたのか唇が離れると、おでことおでこを合わせ「キスする時は、鼻で息をするんだ」そう言って笑った。

私も口の端を持ち上げ笑う。

「やっぱり・・・可愛いよな~お前、男いたの?」

首を横に振った。

「怖いもの知らずって怖いな」

響さんは、横に座る私の手を引っ張り自分の膝に乗せると抱きしめる。

「いいか・・・ずっと傍に居ろよ」

初めて必要とされてるそう思った。












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