ダレにも負けないぐらい愛してやる
「陽織は、オレのモノなの、だから好きなようにさせろ」
ちょっと強引?って言うより強引だよ。でもオレのモノって言葉が嬉しかった。
私は、響さんのモノ。
ふふっと笑い、響さんの手をギュッとしてから持ってきてもらった服をフィッティングルームで着せ替えし息が着いたところで、ビロード調のソファーに座って息を吐いた。
「疲れたのか?」
着替えていた最中ずっと座って私に似合う服を選んでくれた響さん。きっと響さんも疲れてるよね。
腕を組んだ響さんの片手を取り疲れを癒す為マッサージをした。
「・・・どこで覚えたんだ?」
この間見た雑誌で覚えたの。ニコッと笑い口パクで「内緒」そう言った。
「毎日してくれ」
コクリ頷くと響さんの手が私の頭を撫でた。一瞬胸がふわっとして、こそばゆくて響さんの顔が見れなかった。