ダレにも負けないぐらい愛してやる
あたふたしてる内に化粧室のドアが開き入って来た人を確かめると響さんだった。
「大丈夫か?」
っあ・・・目を擦りながら響さんを見つめた。
響さんは、傍に来ると私の頭を撫で「帰るぞ」そう言って化粧室を出てレストランを後にした。
運転する響さんは、片手で私の手を掴みながらギュッとし『何も言うな』そう言っているような気がした。
目が痛い。ぼやける目を擦り正面を見ると天井が見えた。
ここは?響さんのベッドの上。
レストランを後にして、それから・・・悲しくなって、泣きじゃくりながら運転する響さんの膝の上に顔を押し付け泣いたのを覚えてる。
そっか泣いているうちに寝ていたんだ。
響さんはどこ?ベッドから下りドアを開けリビングを覗く。