ダレにも負けないぐらい愛してやる
その瞳から一瞬でも逸らせば震えるくらい
どこか冷たく、でもキラキラした瞳。
声も甘い感じの低い声、見ただけで忘れられない男の人。
「その女、何処へ連れていくんだ?」
「その辺で拾ったんで連れて行こうかと」
「置いてけよ」
置いてけ?
「響(きょう)さんには、お世話になってるんで好きなように~あ~姉さん達には内緒にしときますよ」
声をかけて来た男の人は、振り向きもせず目の前に居る男の人に
もう一度、頭を下げ何処かへ消えて行った。
今日も、あの場所に帰らないといけないの?