続・銀髪姫と不良幹部
と思っていたのに、多い割には結構進むのが早いような…。


そして気づけば、私達の順番がきてまして…。


い、意外と早いねっ。


ちょっと笑顔が引き攣るよ。


「依亜、大丈夫か?」


「た、多分?ジェットコースターって怖いの?」


「……………人によるんじゃね?」


「その間は何!?」


何でそんなに溜めて行ったの!?


「では進んでください」


案内人に言われ、乗り込んで行く。


ここまできたらもう覚悟するしかない!


目をつむっていると、手を握られた。


「…史音?」


「手、繋いでたら大丈夫だろ…」


本当、その優しさが大好きなんだよね。


「ありがとう」


お礼を言うと、静かになった。


でも、この空気は嫌いじゃない。


「では発進します。手を出したりなどはやめてください」


案内人の人がお辞儀をすると、ゆっくりと動き出した。


…これくらいならまだ大丈夫。


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