続・銀髪姫と不良幹部
「っ~」


「お、おい!大丈夫か!?」


うわー、痛そう。


でも同情はしない。


にしても史音…身長も伸びてるせいか、力も強くなってる?


もしかしたら、私より強いんじゃない?


ま、そうでも私は負けないけど。


あー、早く喧嘩したいなー。


でも喧嘩する=悪い奴がいるだから喜べないけど。


「そいつを連れて早くここを去れ」


「ひっ!し、失礼しましたー!!!」


…去る時に顔を見て悲鳴あげるのやめてくれないかな。


「はぁ…」


「史音!ごめんね、私のせいで!」


「ん、大丈夫。俺も遅くなって悪かったな」


ねぇ、どうしてそんな悲しそうな顔をするの?


自分を責めているなら間違いだよ?


「…ううん、史音はちゃんと来てくれたから。だから私はここにいるんだしね?」


ま、史音が間に合わなくても、私は月影だよ?


あれくらい自分でどうにかしたはずだしね。


…多分。


目立ちたくないからわかんないけど。


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