続・銀髪姫と不良幹部
「っ、禅!もう行くぞ!」


史音は顔を隠してるみたいだけどバレバレ。


真っ赤なの…見えてるよ?


「痛い痛いっ!耳引っ張んなや!」


「うるせぇっ!」


史音は小さく手を振ると、禅を引っ張って学校を出て行った。


…なんか嵐が去ったみたいだね。



さてと、私も帰ろうかな?


仕事もやるし、何より待たせてるしね。


早歩きで校門へと急ぐ。


そこには、車の横に立ち、時計を見ている人がいた。


「依亜様、お迎えに上がりました」


「あ、秋月。わざわざごめんね。家に向かってもらえる?」


「い、いえ!とんでもない!本邸ですね、かしこまりました」


ゆっくり動き出す車。


窓から外を眺める。


バイクに乗った人が気持ち良さそうに過ぎていった。


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