続・銀髪姫と不良幹部
「私は次期組長だもん。そのくらい覚悟は出来てるもの」


私の家は全国No.1の榎本組。


元から狙われ、命をも狙われる存在だから。


組を継ぐ覚悟した頃から、もう覚悟をしていた。


ギュッ。


「…史音?」


さっきまで黙っていた史音。


何を思ったのか、いきなり抱きついてきた。


…嬉しいけど少し恥ずかしいなっ。


「殺させはしない。依亜は俺が守る」


どきんっ。


〝依亜は俺が守る〟


その言葉だけで私は十分だよ。


「アホ。〝俺〟やのぉて〝俺達〟や」


「禅」


「そうですよ、依亜は僕達の太陽なんですから」


「雄吾」


うん、ちょっとツッコミ満載だったけど、あえてスルーしとくよ。


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