続・銀髪姫と不良幹部
パーンっ。


「あ、始まった」


文化祭が始まった音。


それにつられてみんなが校舎から出てくる。


やばいな、楽しみすぎる♪


「依亜、ニヤけてる」


「はっ!」


やばいやばい。


緩んだ顔なんて示しが付かないよ!


しっかりしないと!


「あ、依亜、史音。ここにいたんですか」


「雄吾、早かったね」


予想より早いんだけど…ヒマだったのかな?


「やることがなかったので」


あ、やっぱりそうなのね。


でもその笑顔を見る限り、雄吾も楽しみだったんだろうな。


いつもよりキラキラした笑みだし。


「よし、禅きたら回るか」


「そうですね」


「オッケー」


私もその方がいいと思うよ。


なんでかな…。


いや、確実に史音と雄吾がいるからだろうけど…。


周りすごく囲まれてるんだよね。


禅〜。


頼むから早くきてー!!


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