続・銀髪姫と不良幹部
「2人入りまーす!」


「禅!?」


「ほな、楽しんできてな!」


パタン…。


う、嘘でしょ!?


「はぁ…とりあえず行くか」


「う、うんっ」


や、ヤバイな。


お化け屋敷が怖いなんて…。


「…怖いのか?」


ギクリ。


ば、バレたっ?


「そんなわけないよ!これくらい大丈夫よ!」


強がっても史音にはバレるわけで…。


頭をリズミカルに撫でられた。


「…史音?」


「俺もいるから。大丈夫だ」


「…うん」


そうだ、私は1人じゃない。


史音がいる。


だから大丈夫。


「とりあえず進むぞ」


「うん」


史音に手を引っ張られ、お化け屋敷を進んでいく。


お墓に井戸、白いワンピースの女の子。



…うん、雰囲気はあるけど…これなら大丈夫かな。


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