続・銀髪姫と不良幹部
「は?依亜を殺す?しかも何?この上から目線」


「依亜を殺すって…どういうことですか、史音」


「俺にも見せてくれ!」


史音の言葉に、雄吾や禅も集まってくる。


あー、みんなに知られちゃったよ。


これは何も言い訳出来ないな。


「依亜を殺すですか。それは狼鬼を敵に回すということ」


「そうや!狼鬼は強い!こんな奴らに負けるわけないんや!」


3人の言葉に私は正気に戻る。


そうだ。


私は狼鬼の総長なんだ。


例え親でも敵は敵。


やるからには手加減はしない。


大切な街を荒らされた借り。


きっちりと返してもらうよ。


「史音、雄吾、禅。文化祭が終わったらすぐに倉庫に行くよ。…明日、乗り込むよ」


「そうこないとな」


「救急箱もいりますね」


「よっしゃー!暴れんぞー!」


明日、全部が終わる。


いや、終わらせてみせる。


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