続・銀髪姫と不良幹部
やっぱり驚くよな。


俺も最初は信じられなかったし。


瑠依は…総長をやってるようには見えない。


てか、それ以前に族に入るようには見えないからな。


「ま、それより早く片付けようぜ。…あの総長代理さえ倒したらいいわけだし」


「史音…」


「依亜の恩人だからな」


俺の気持ちを悟って…。


ふっ、やっぱり史音には適わねぇよ。


「代理さん。そっちの現状は知らない。こっちは早く終わらせたいんでね。…ヤらせてもらう」


殺気を込め、総長代理を睨む。


ビクついているところを見ると、まだまだ青いな。


「い、いつでもこいよっ!」


「へぇ〜。それなら話が早い」


「ちょっ!!待ってよ、なんでケンカなんかっ!!」


瑠依の意見もわかるが、戦うしかないんだ。


こいつは話し合いをするようなやつじゃない。


見ていたらわかる。


こいつの目は戦いたくてウズウズしている。


まっ、殺気にビビるようじゃまだまだだけど。


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