続・銀髪姫と不良幹部
最終章
姫は泣く
「お嬢、そろそろ…」
時間が、やってきた。
2人とお別れの時間。
当分は会えない。
ダメだっ、涙が出ちゃうよ…っ。
「っ…史音?」
史音は何も言わず、ただ私の手を握り締めた。
もう、それが余計に涙を誘うって史音は知らないでしょ?
…バカ。
「瑠依、こっちへおいで」
遠くで組員といた瑠依をこちらへ呼ぶ。
話は聞こえていたんだろう。
…泣きそうな顔をしている。
「…瑠依、今までごめんね。これからは依亜が一緒にいてくれるわ」
「また会いにくる。それまで、笑顔で幸せに暮らせ」
「っうん。僕、2人の分も笑顔で暮らすよっ」
父さんと母さんの顔には涙が伝っていた。
その涙はなんの涙なのか。
それは私にはわからない。
だけど、辛くて泣いているわけじゃないって私は思う。
だって2人は笑顔だから。
時間が、やってきた。
2人とお別れの時間。
当分は会えない。
ダメだっ、涙が出ちゃうよ…っ。
「っ…史音?」
史音は何も言わず、ただ私の手を握り締めた。
もう、それが余計に涙を誘うって史音は知らないでしょ?
…バカ。
「瑠依、こっちへおいで」
遠くで組員といた瑠依をこちらへ呼ぶ。
話は聞こえていたんだろう。
…泣きそうな顔をしている。
「…瑠依、今までごめんね。これからは依亜が一緒にいてくれるわ」
「また会いにくる。それまで、笑顔で幸せに暮らせ」
「っうん。僕、2人の分も笑顔で暮らすよっ」
父さんと母さんの顔には涙が伝っていた。
その涙はなんの涙なのか。
それは私にはわからない。
だけど、辛くて泣いているわけじゃないって私は思う。
だって2人は笑顔だから。