続・銀髪姫と不良幹部
「依亜はやることあっから。それ終わったら瑠依のところ行かせる」


「………」


「ほんの少しだ。待てるか?」


史音が優しい声で問いかける。


それに瑠依は静かに頷いた。


1つ聞いていいでしょうか。


いつの間に仲良くなったんだ!


私の弟と、私のか、彼氏が仲いいのは嬉しいからいいけどっ。


この間まで瑠依に敵意むき出しだったよね!?


「よし、じゃあ、あいつに付いていけ」


「…わかった。お姉ちゃん、後でね」


「うん、すぐ行くからね」


瑠依を少しでも安心させたくて笑った。



…つもりだった。


だけど、瑠依の顔は歪むばかりで。


私がちゃんと笑えていないことに気付かされた。


どうしてだろう。


笑うのは得意だったはずなのにっ。


なんで笑えないのっ?


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