続・銀髪姫と不良幹部

今日もまた、銀髪姫は舞う

｢月影はどこにいんだ！｣


｢っ…｣


路上に響く鈍い音。


｢早く言えよっ！このナイフが目に見えねぇのか！？｣


｢っ…総長を…仲間を売ることなんて絶対にしない！特にあんたには！！｣


1人はナイフを持ち、少年を殴り蹴るを繰り返す。


もう1人は蹴られ殴られながらも、強い瞳で男を睨みつけている。


その瞳を恐れ、次第には口を割ろうとしない少年に男はイラつき始めた。


｢ちっ。もういい。口を割らないやつなんていらねぇ。死んじゃって♪｣


男は笑いながらナイフをくるくる振り回す。


そして、一気に振りおろした。


…が、それは少年に当たることもなく、カランカランと音を立てて地面に落ちた。