続・銀髪姫と不良幹部
「ハッキングしたら出てくるかもしれませんよ?…ロックを解けたらですが」


「…お前も相当な腹黒だよな」


無理なことをわかってていう狼鬼の副総長もかなりの腹黒だ。


「ケンカしたいんなら俺に言えばやってやんのに!」


「お前は黙ってろ」


ケンカが大好きなのか、目をギラギラさせながら言う幹部に。


月影のキツイ言葉と、腹黒副総長のゲンコツが落ちた。


「いってぇっ!!」


「今のは禅が悪いね〜」


痛いのか、頭を押さえているが、その顔はどこが幸せそうだった。


そんな仲間にクスリと笑い、そして男に向き直った。


「俺に何の用か知らねぇが、探している時間があったら仲間を作れ」


「なか…まっ?」


地面に膝をついてしまった男と目線を合わせるように、月影も膝を地面につけた。

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