続・銀髪姫と不良幹部
「ああ、仲間がいると違うんだ。思いも、強さも…」


「思い…強さ…」


「そうだ。だからお前も仲間を作れ。守り、守ってくれる者を」


月影の言葉を復唱する男の目に、光が戻った。


それに気づいた月影は、ふっと笑う。


〝もうこれで大丈夫〟と呟いて。


男の肩をポンと叩き、その場を離れようとした。


…その時。


「いたぞっ!あいつだ!」


「こいつが仲間をっ!」


1人の男を先頭に、大勢の男達がやってくる。


みな仲間をヤラれ、仕返しにきたのだ。


それを悟った月影は目つきを鋭くする。


「は?なんで月影が…。まぁ、いい。月影には用はない」


その言葉に月影は眉をしかめた。


「俺たちはこいつに用があるんだ。どいてもらおうか」


「いやだね」


拒絶の言葉に、男の目が釣り上がる。


それに気づかない振りをしているのか、月影は男の前にたった。


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