続・銀髪姫と不良幹部
「つ、月影さん!俺の事は大丈夫なんで早く行ってください!」


さっきよりも柔らかくなった口調。


それは月影のことを認めたからだろう。


月影は関係ないと逃げるようにと言う男に、クスリと笑う。


「俺は逃げねぇよ。このくらいの人数、俺1人でヤレる」


「でもっ!」


なかなか食い下がらない男に、黒い笑みを浮かべた幹部であり、月影の彼氏である史音が動いた。


「うるせぇよ。月影なら大丈夫だ。だから大人しく見とけ」


「っ…はいっ」


怯えさせすぎだ…と月影は思うが、史音の言ってる事はあっているので、口出しはしない。


怯えさせた事には後で怒るつもりだろう。


「という訳で、俺が相手してやるよ」


〝こい〟と手で合図をする。


男は眉を顰め、叫んだ。


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