続・銀髪姫と不良幹部
「誰か知らねぇけど…うるせぇよ」


拳を避け、がら空きだった左側に蹴りを入れた。


バキッと骨が折れる音が聞こえ、男が地面に倒れ込んだ。


それが合図だったように、止まっていた男達が動き出した。


ニヤリと笑う月影は、男達からしたら悪魔に見えただろう。


「っ…このやろーーーーっ!!」


向かってくる男達を殴り、蹴るの繰り返し。


20人くらいいた男達は、残り3人となっていた。


「すげぇ…」


「当たり前だ。あいつは最強だからな」


史音の言葉を背に、月影は3人の元へと足を進める。


「さてと、まだ続けるつもりか?」


殺気を出しながら言う月影に、男達は顔を青ざめる。


一方月影は、その男達の顔をみて〝まだ半分も出してねぇよ〟と思っていた。


< 225 / 232 >

この作品をシェア

pagetop