続・銀髪姫と不良幹部
史音…っ。


〝依亜は十分頑張った。だから幸せにならないとダメだ〟


空港を出る時に、空にぃがこっそり耳打ちしてきた言葉。


空にぃにはわかってたんだ。


史音が私に告白するって。


ははっ、やっぱり空にぃは負けちゃうな。


でも…そうだよね、私は頑張ったんだもん。


この幸せの手を…掴んでもいいよね?


…掴まなかったら、空にぃ達に怒られそうだけど。


私はそっと史音の手に触れる。


それに気づいたのか、史音がばっと顔を上げた。


「うん、よろしくね!」


にこりと笑うと、史音に手を引っ張られた。


「へっ⁉︎ちょっ、きゃっ!」


うわっ、私が悲鳴なんてっ!!


って、違う違う!


今はそれどころじゃないよっ!


だ、誰でもいいから教えて!!


こ、こ、この態勢はっ…いったい…っ。


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