続・銀髪姫と不良幹部
「夕凪さぁあぁぁん!」


「待ってー!!!」


そろそろうざいよ!


君たち御曹司と令嬢でしょ⁉︎


走っていいわけ⁉︎


いや、人間だから走るけどさっ!


って、考えてるヒマはないんだった!


早く史音のところに逃げないと!


そしてなんで史音のクラスはこんなに遠いの⁉︎⁉︎


あーもうっ!


しつこいなっ!!


「追いついたよ〜ん♪」


うわっ、ヤバイっ!


私に向かって伸びてくる男の手。


くっ、どうする?


もういっそのこと蹴っちゃう?


いや、あとあと面倒になるのも嫌だし…。


雄吾に説教されるの目に見えてるしっ。


って!考えてる間に手は伸びてきてるし!


後10cmもないよ⁉︎


捕まるなんて、月影の名が許さないって言うのに!!


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