続・銀髪姫と不良幹部
まぁ、どっちみち屋上に行かないといけないけど。


はぁ…。


また追いかけられるのね。


「あのっ…依亜先輩はどこに向かってるんですか?」


「屋上…かな?」


「疑問形なんですね」


うん、疑問形です。


その言葉に、苦笑いをしちゃった私は悪くない!…はず!


「目的地変わっちゃったんだよね。だから私もよくわかってなくて…」


でも、史音もいいタイミングっていうかなんと言うか。


これでもっと遅くにメールに来たら、完全に遠回りになってたよ。


はぁ…。


それより、どうやって行こう。


廊下に出れば、また鬼ごっこの始まりだし…。


それだけは避けたい。


「…依亜先輩。屋上はこの校舎のですか?」


「え?…多分、ここの校舎のだと思う」


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