続・銀髪姫と不良幹部
階段?


瑠依君は何かを私に教えようとしてるの?


「階段がどうかしたの?」


コクンと頷く。


うわ、今さらだけど小動物みたい!


「その階段、普段は誰も通らない階段だから。屋上に行くならその階段使った方がいいよ」


なるほど!


そのことを私に教えるために…。


本当、いい子だな〜。


「ありがとう。瑠依君はまだここにいるといいよ。今出たら危ないからね?」


「う、うん!」


多分だけど、ここで出て行ったら巻き込まれる気がするんだよね。


いや、今も結構巻き込んでるけどさ。


今以上に巻き込まれそうって言うか、巻き込みそう。


だから時間をズラして出た方が安全だと思うんだよね。


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