続・銀髪姫と不良幹部
これ以上は巻き込みたくないし。


…さてと、今なら誰もいない。


行くなら今しかない!


そう思い、右足を踏み出した時だった。


「い、依亜先輩っ!」


「へっ?…っと」


いきなり呼ばれたため、バランスを崩してしまう。


な、なんとか転けなかったけど…。


今のはやばかった…っ。


もうすぐで机に頭打つとこだったよ!


教室って何かと怖いのね⁉︎


「だ、大丈夫⁉︎いきなり呼んでごめんねっ!」


目を潤ませながら、謝ってくる。


「だ、大丈夫だから!泣かないの!」


男の子は簡単に涙を見せたらダメなんだ。



大切な子を守れるようにならないとダメだしね。



「う、うんっ。ごめんね?」



「私は大丈夫だから。それで、どうかしたの?」



呼び止めたのは理由があってだよね?


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