続・銀髪姫と不良幹部
私の記憶が正しかったら、瑠依君とは会っていない。


…となると、やっぱり夕凪に来る前となるんだよね。


でもなぁ…私に残ってる〝三原依亜〟としての記憶は両親と弟のことだけしかないし。


弟の瑠依の顔すらもぼんやりだからな〜。


ひどいお姉ちゃんでごめんねっ。


「俺も調べといてやる」


「ありがとう」


史音の家は病院だもんね。


何かわかる…のかな?


ちょっと心配になってきたよっ。


でも信じてる!


「ところで依亜、今週の日曜日はヒマか?」


「日曜日?」


「ああ」


日曜日か…。


確か部屋にこもって仕事をやる予定だったかな?


でもそんなに仕事はなかったよね?


見て、いいと思ったらハンコ押すって仕事だったし。

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