続・銀髪姫と不良幹部
「依亜がそう言うなら俺は何も言わない」


「ありがとう!史音ならわかってくれると思ってた!」


ギューっと抱きつく。


「ちょっ、依亜っ⁉︎」


焦る史音なんて無視!


わかってくれたのが嬉しいんだ。


だからちょっとだけ許してね?


「ったく…」


はぁ…と溜め息をつくと、抱きしめてくれた。


「ちょっとだけだからな」


「うん!」


この時間が私の癒しの時間。


「…もう大丈夫か?」


「…うん、ありがとう」


お礼を言うと、史音はゆっくりと離れた。


…寂しいなんて思うのは仕方ないよね?


史音を見ると、寂しそうな顔をしていた。


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