同居人は女社長
しかし、現実は恐ろしいもので、翌日エリンが出社すると、社長名の名札がなくなっていた。
「これは・・・」
エリンにまもなく、取締役会議の連絡が知らされ、会議室へと慌てて向かう。
すると、冷たい視線がたくさんエリンに飛び込んできた。
「これは何の真似ですか?」
「あなたが社長でいるのが、社のイメージダウンとなる前に変更した方がいいという意見が多数ありましてね。
それで、この取締役会でとりあえず騒ぎの間じゅうから落ち着くまで、新しい社長を決めようということになりました。」
「1つ教えてください。
皆さんはあの帳簿や帳票を私が盗んだとお考えなのですか?」
会場は少しざわついたが、すぐに専務が言葉を発した。
「とにかく、今、あなたが社長を続けることは我が社にはマイナスなのは確かです。
もちろん、あなたがこの会社を悪くするなど考えられません。
ご両親から受け継いだ会社なのですからね。
しかし、この場はあなたが社長についても、それこそスキャンダル好きなマスコミだらけになってしまって本来の仕事ができない違法が問題ではないですか?」
「わかりました・・・私自身で会社を悪くすると思われていなければ、私は社長でなくてもかまいません。
一社員で十分です。それでは・・・。」
エリンは会議室を出ていき社長室の机を片付け始めた。
「あっちの会社に後先考えず、乗り込んだ私の浅はかさよね。
私は私のできることだけ、できればもういいわ。
社員や家族の暮らしが無事ならそれでいいわ。」
エリンは社長職を解かれるとすぐに7日間の休暇をとった。
エリンに好意的な役員や年齢が近く仲がいい社員たちのすすめだった。
休日初日は家で久しぶりに朝寝坊にふける。
「おはよう・・・!」
「やあ、おはよう。久しぶりの朝寝坊はよかったかい?」
レッドが家にいることにエリンは驚きを隠せないでいた。
「会社はどうしたの?」
「俺も休みをとった。
俺はもともと仕事のムシじゃないんだよ。
日頃どんなに誘っても時間がとれない女が休暇をとって目の前にいるのに、仕事するなんてできるかよ。」
「ぷっ、何それ・・・。
私は大丈夫なのに。」
「いきなり社長をクビなんて悲しいを通り過ぎて、声も出なかったんだろう?」
「私のこと、考えてくれてのこともあったって仲のいい同僚と話していて思ったの。
それに、たとえ会社を追い出されたとしてもね、私は私なんだって思うところがあって。」
「そうだよ。それに、君の会社の商品はご両親が経営していたときも人気はあったけど、君自身がデザインに携わってから売上がぐんとのびたときいた。
君だけの能力だよな。
だからきっと仲良しさんたちがお休みのプレゼントをくれたと思えばいい。」
「で・・・プレゼントの1つが目の前のおっさんなの?」
「うへっ?あはっははあははは、なかなかきびしいことを言ってくれるじゃないか。
君の朝食だって用意してるのにさ。」
「おばさんは?」
「母さんは教会で地域のママさんたちの寄合があるって出かけたよ。
あとで、ラングが来るとかいってたけど、無視してていいから。」
「そうね。ぷっ・・・もう・・・レッドは!」
「これは・・・」
エリンにまもなく、取締役会議の連絡が知らされ、会議室へと慌てて向かう。
すると、冷たい視線がたくさんエリンに飛び込んできた。
「これは何の真似ですか?」
「あなたが社長でいるのが、社のイメージダウンとなる前に変更した方がいいという意見が多数ありましてね。
それで、この取締役会でとりあえず騒ぎの間じゅうから落ち着くまで、新しい社長を決めようということになりました。」
「1つ教えてください。
皆さんはあの帳簿や帳票を私が盗んだとお考えなのですか?」
会場は少しざわついたが、すぐに専務が言葉を発した。
「とにかく、今、あなたが社長を続けることは我が社にはマイナスなのは確かです。
もちろん、あなたがこの会社を悪くするなど考えられません。
ご両親から受け継いだ会社なのですからね。
しかし、この場はあなたが社長についても、それこそスキャンダル好きなマスコミだらけになってしまって本来の仕事ができない違法が問題ではないですか?」
「わかりました・・・私自身で会社を悪くすると思われていなければ、私は社長でなくてもかまいません。
一社員で十分です。それでは・・・。」
エリンは会議室を出ていき社長室の机を片付け始めた。
「あっちの会社に後先考えず、乗り込んだ私の浅はかさよね。
私は私のできることだけ、できればもういいわ。
社員や家族の暮らしが無事ならそれでいいわ。」
エリンは社長職を解かれるとすぐに7日間の休暇をとった。
エリンに好意的な役員や年齢が近く仲がいい社員たちのすすめだった。
休日初日は家で久しぶりに朝寝坊にふける。
「おはよう・・・!」
「やあ、おはよう。久しぶりの朝寝坊はよかったかい?」
レッドが家にいることにエリンは驚きを隠せないでいた。
「会社はどうしたの?」
「俺も休みをとった。
俺はもともと仕事のムシじゃないんだよ。
日頃どんなに誘っても時間がとれない女が休暇をとって目の前にいるのに、仕事するなんてできるかよ。」
「ぷっ、何それ・・・。
私は大丈夫なのに。」
「いきなり社長をクビなんて悲しいを通り過ぎて、声も出なかったんだろう?」
「私のこと、考えてくれてのこともあったって仲のいい同僚と話していて思ったの。
それに、たとえ会社を追い出されたとしてもね、私は私なんだって思うところがあって。」
「そうだよ。それに、君の会社の商品はご両親が経営していたときも人気はあったけど、君自身がデザインに携わってから売上がぐんとのびたときいた。
君だけの能力だよな。
だからきっと仲良しさんたちがお休みのプレゼントをくれたと思えばいい。」
「で・・・プレゼントの1つが目の前のおっさんなの?」
「うへっ?あはっははあははは、なかなかきびしいことを言ってくれるじゃないか。
君の朝食だって用意してるのにさ。」
「おばさんは?」
「母さんは教会で地域のママさんたちの寄合があるって出かけたよ。
あとで、ラングが来るとかいってたけど、無視してていいから。」
「そうね。ぷっ・・・もう・・・レッドは!」