碧眼の僕と水を好む少女
プロローグ
ねぇ、知ってる?
この町に昔からある図書館に‘出る’らしいよ
え……?出るって何が?
“幽霊”
図書館のずっと奥の日の当たらない席に座ってるんだって
本読んでるんでしょ?
それで凄くイケメンらしいよ?
そうなの?あたしは綺麗だって聞いたけど?
わたしは外人だって聞いたよ?
ホントに!?
どれが本当なんだろう?
そういえば、何でその人は図書館に居るのかな?
そりゃ、そこで死んだからじゃないの?
でも、それなら成仏してるはずじゃない?
確かに、何でだろう?
まぁ、でもあたしたちが気にすることないでしょ
そうだね!第一あの図書館本残ってはいるけど、使われていないしね
もう行こ!駅前のクレープ屋さん行くんでしょ!
あ!そうだった!早く行こ!無くなっちゃう!