ある男子高校生の恋愛事情
「10周終わったよー」
「千夏、大丈夫か?」
「……暑い……」
「体育館に戻って休もう」
休んでたら瀬戸が来た
「先輩、一人で戻るなんて冷たい……そして別れた彼女も冷たかった……」
……重症だなあ
「千夏さん、来てたんですか……」
「こんにちは」
「先輩のくせに……部活に女の子を連れてくるなんて……」
くせにって何だ!失礼な!
そして、いきなり
「千夏さん、聞いてくださいよ~」といきなり失恋話をしだした
瀬戸、大丈夫か。感情の起伏が激しすぎる
あのー…練習は……しないのかい?したいんだけど
「どう思います?是非、千夏さんの意見を!」
「えっと、絶対じゃないんだけど」
ふむふむ
「女の子って一度ダメだと思ったら、とことんダメになる子が多いかも」
そうなの!?
「あーでも、好きの比率によるかな」
「「その辺を詳しく」」
「えっと、例えば自分が想われてる方だと減点しちゃうんだけど
想ってる方だとあまり減点しないかな」
わ、分かりずらい
「私も友達の話とかの受け売りだから、何とも言えないんだけど…」