ある男子高校生の恋愛事情

あ、危なかった…

「あと少しだったのにな」

「見たかったです」


「何をするんだ!!」

ものすごく疲れた。というか精神的ダメージがひどい


「山口」

「……なに?」


「勃起した?」

「するか!!」

バカでしょ?バカなんじゃんないの?



…三井先輩の彼女ってすごい

こんなのをいつも相手にしてるのか



「で?今日何があるんです?」

「……もう少し、休ませて…」


精神が崩壊しかけてます



「ダメだ。すぐに話せ」

Sモードが解除されてない…



「いや、今日は千夏の大会なんだよ」

「あーそれで時間を気にしてたんですね」



「何時からですか?」

「もう始まってるかな」


「ええ?行かないんですか?」

「来るなって言われてるんだ」


「どうしてですか?」


………………それは…


「行きたいなら行けばいい」

え?

「あー、まあ、あれだ。それは本気で言ったんじゃないと思うぞ」

「そうかな………まあ、帰ってきてから結果を聞いてみるよ」


体育館にゴロンと横になった


「行かないんですか?」

「ん~…行かない」


行きたい気持ちも、もちろんあるけど

見られたくないのかなって思う部分もある



それに千夏ってば怒るとすごく怖いし




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