ある男子高校生の恋愛事情

……よく、寝てる

疲れたんだろうな

頑張ったもんな



…………………

…………………

……ちょっと、だけ…

ちょっとだけなら

起きない?


………………

耳をすましても物音は聞こえない

ドアを見ても開く気配はない

………………


起きるな

起きるなよ


……………

少しずつ、千夏に近づいて

そーっと

ーーーーーチュッと頬にキスをした



照れくさくて
恥ずかしくなった


……どうしよう


もっと、したくなってしまった



…………ダメダメ!!

ここで暴走したらさっきまでの苦労が水の泡だ



「千夏ー?帰ってるのー?」

ギク!!!


急いで部屋を出た

「あら?カズくん来てたの?」

「はい、でももう帰ります」


「??そう?またね」

「じゃ、また来ます」と言って家を出た

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