ある男子高校生の恋愛事情


よし。明日はオッケーだ

次にオレがやるミッションは…


「千夏!!」

「何?声が大きいよ」


「な…な…」

「?」



明日のことはスッと言えたのに今回のミッションはうまく言えない


「な、夏祭り…」

「……うん」


「…一緒に行こう」

「……うん」



うんって言った!やった!


「射的でいっぱい景品とってあげるね」

「負けないし」



「全敗のくせに~」

「千夏だって型抜きメチャメチャ下手じゃないか!」



よかった。約束できた



「あと、千夏さ……浴衣着てきてよ」

「いいけど…そういうのって、女の子からサプライズするものなんだけど」


そうか、しまった。要求するものじゃないか



「じゃあ、色は教えないね」

「え?中学の時に着てたやつじゃないのか?」



「違うよ」

「だって身長変わらないのに?」



「~~ーやっぱり着ない!!」


マズい。怒らせた



「あ、嘘。嘘だから着てよ」

「考えとく」



「髪の毛はアップがいい」

「考えとく」


あー、オレのバカ。なんで怒らせたんだ




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