ある男子高校生の恋愛事情


「起きなさい!!」


わっ!


目を開けたらおばさんがいた

「二人して何時間寝てるの!?」


へ?

「もう夕飯だけど」


うそ…オレ、二度寝しちゃった


「…やっちゃったね」

「ああ」



「あはっ」

「ん?」



「手だけ汗かいてるね」

「ほんとだ」



つないでたからな

「もう、カズくんも夕飯食べていけば?」

「そうしようかな」



二人でリビングに行った


テーブルを見てビックリした

「カズくんいるから、沢山作っちゃったわ」

おばさん、どんだけ作ったんだ



「相変わらず美味しいなあ」

母さんとは大違いだな


「持って帰ってね」

「はい。遠慮なく」



「そうだ。さっき撮っちゃった」

え、まさか


「ほら~」と見せられたのは携帯電話のディスプレイ


予感的中


「あっ、お母さんいつの間に!!」


画面には、二人で昼寝している写真


手をつないでる所までバッチリ映ってる



は、恥ずかしい


なんだこれ、
自分の覚えていない昔話をされているような
何ともいえない感じがする


どう、反応したらよいのやら

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