病室の君へ
ー俊~病室・昼食時にて~ー
なんか最近俺は、しぃ奈の事で頭が一杯な気がする。
同じ部屋だから?そうだよな。きっと・・・

昼食が運ばれてきた。
今日のはしぃ奈が好きな醤油の唐揚げがある。
あいにくしぃ奈はまだ寝ている。

「しぃ奈ー。起きろー」

「うん」

なんかテンション低!
数分たってもなにもしゃべりたがらない。
口をモゴモゴ動かしてるし
なんか変だな。

「しぃ奈食べよ?」

しぃ奈は首を横に振った。
昨日の夜も食べてないんだよなー
なんかやっぱりおかしい。

「しぃ奈!」

ずっとテレビを見て口をモゴモゴしてるしぃ奈に怒鳴った。
しぃ奈は目を潤ませたが、何も話さない。

「んだよ。お前の唐揚げ食っちまうぞ?」

返事がない。もう1時半だし食わせないと・・・

“ドサッ”

え?おい。
しぃ奈がベットに倒れた。
揺すっても起きない。
俺の顔が青ざめる。
こいつ、心臓病なのか?
倒れたしぃ奈の腰にかけてあった名札の裏に書いてたのを見て
顔がひきつる。

「だれか!だれかきてください!」

俺はここに来て2度目のナースコールを押した。
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