Rain~不良彼氏~
8.
「あら、気づいた?」
次に目を覚ましたとき
私はベッドの上にいた。
「あ、私…」
目の前で微笑んでいるおばちゃん。
独特のにおい。
保健室かな…
屋上に向かってたところまでの
記憶はあるんだけど…
「あ、まだ横になってて。あなた倒れたのよ」
「倒れた…」
「軽い貧血と栄養失調ね。ちゃんとご飯食べてる?」
「………」
「…鬼神君が運んできてくれたのよ」
前も思ったけど、
意識のない人間って絶対重いよね。
あいつ、どんだけ力持ちなんだ…