Rain~不良彼氏~
「なに?何をそんな怒ってるわけ?」
そう言うと鬼神は
面倒くさそうに舌打ちをした。
そもそも私が倒れようが鬼神には関係ない。
「わかんねーのかよ…」
小さく呟かれた言葉は
私の耳には届かない。
「は?なに?」
横暴なのはいつもだけど
意味不明にキレられたらこっちだってイラつく。
「目の前であんな風にぶっ倒れられたら心配だってすんだろうが!!それがお前にはわかんねーのかってゆってんだよ!」
いきなり怒鳴った鬼神は
はじめて倉庫に行った日みたいに
真剣な、でも切羽詰ったみたいな顔をしてて
私は何も言えなくなった。