Rain~不良彼氏~
「…ない」
私の小さな声はみんなに聞こえただろうか。
「あ?」
「生きてて楽しいなんて、思った時ない」
「……」
「あんた達の気持ちなんて知らない。でも…」
抑揚のない声で淡々と話す私。
みんなはどんな気持ちで私を見てるんだろう。
「あんた達だって、私の気持ちなんて知らないじゃん」
そう言うと、目の前の鬼神の顔は
なんとも言えないような複雑な顔になった。
「所詮みんな他人でしょ」