Rain~不良彼氏~
「へ?」
「うわっ!」
「ああー!!!」
「あーあ」
上からアキラ、タイチ、ユメ、ハルト
そんな声が聞こえて
「フッ、泣けんじゃん」
最後の、鬼神のやけに楽しそうな声で
自分が泣いていることに気づいた。
何年ぶりかの涙は決して悲しい涙ではなかった。
「人生最高!!生きてて良かったー!!って言わせてやるよ」
ニヤッと笑った鬼神。
心のモヤが消えたわけじゃない。
過去の罪も消えるわけもない。
だけど、
こいつらと一緒に居たいと
初めて心の底から思った瞬間だったと思う。