Rain~不良彼氏~
「ごめんねミウちゃん、みんな君に興味津々で」
輪の中にいた誰かがそんなことを言った。
わらわらと集まってきたのは数人。
他の人たちはチラチラこっちを見るけど
近寄っては来ていなかった。
「いま集まってきてんのが…まぁ、サブってとこかな」
「サブ?」
「うん、僕ら5人に近いヤツら」
「…ふーん」
なんだかよく分からない。
私たちがいつもいるあの部屋に
5人以外が入ってくるのを見たことがない。
だからなんとなくだけど
5人が特別ってことだけは分かっていた。