Rain~不良彼氏~
「やめなって!!」
ちょっと離してよ、そういうより先に
仲間内の誰かが止めに入った。
「今はまだダメ」
「そ、そうだよね…ごめん」
「お楽しみは後にとっとかなきゃ…ねぇ二階堂さん?」
そう言ってニッコリ笑うギャル。
お楽しみ?後に?
意味が分からない私に
それ以上何も言ってこないギャル集団。
そしてしばらく沈黙が続き
誰かが「行こっ」と言ったのを
合図に私は一人廊下に取り残された。