Rain~不良彼氏~
「助けてもらったことは、感謝してる。どうもありがとう」
「「………」」
「アンタは私が襲われたのは自分のせいって言ったけど…」
そもそも最初に絡まれたのは私。
あんな時間にコンビニに行ったのも私。
つまり、あんなことになった原因を作ったのは私なんだ。
コイツは、毎回ただ助けてくれただけ。
「なんだよ?」
「……とにかく、もう大丈夫だから」
「あ?」
「私、帰るから」
無理矢理話を終わらせて、私は2人の横を通り過ぎようとした。