マリの毎日
「じゃ、いっくよー。よーい、スタート!」
「とおあーー!」
「しゃあーー!」
ふざけてんのか真剣なのか、よくわからない微妙な掛け声ですが、いい勝負。
両者おのれの親指を守り、一歩も譲りません。
10秒ぐらい(10秒かよ)経過した後、ワリがヨシの一瞬の隙を見て、親指をばあしっ! カンカンカン! ワリWINNER!
「あーあ、ヨシ君負けちゃった。……あーあじゃないや! これで、ルイコは……」
「ワリ、お前強ええな。俺負けてばっかじゃん」
「そんなことないよ! ヨシ君も強いよ!」
せっかくヨシ君がワリを褒め称えているにも関わらず、空気読まずに妙なフォローしちゃってるマリちゃんはおいといて。
ワリはふう、と一息ついてから、ルイコの方に向き直って、言いました。
「おい! ルイコ! よく聞け!」
「え?」
「お前はもう、俺のもんだ」
「……は……」
キョトンとした……なんて、可愛いもんではなく、ざけんなよ、という顔のルイコ。
「とおあーー!」
「しゃあーー!」
ふざけてんのか真剣なのか、よくわからない微妙な掛け声ですが、いい勝負。
両者おのれの親指を守り、一歩も譲りません。
10秒ぐらい(10秒かよ)経過した後、ワリがヨシの一瞬の隙を見て、親指をばあしっ! カンカンカン! ワリWINNER!
「あーあ、ヨシ君負けちゃった。……あーあじゃないや! これで、ルイコは……」
「ワリ、お前強ええな。俺負けてばっかじゃん」
「そんなことないよ! ヨシ君も強いよ!」
せっかくヨシ君がワリを褒め称えているにも関わらず、空気読まずに妙なフォローしちゃってるマリちゃんはおいといて。
ワリはふう、と一息ついてから、ルイコの方に向き直って、言いました。
「おい! ルイコ! よく聞け!」
「え?」
「お前はもう、俺のもんだ」
「……は……」
キョトンとした……なんて、可愛いもんではなく、ざけんなよ、という顔のルイコ。