マリの毎日
マリヨシ、誰かに見られているとは露知らず……


(やっばい……く、くしゃみ……鼻水なんてかけたら幻滅されるっ……)


実際鼻水飛ばしてくしゃみかます女子中学生なんて見たことないんですけど。

慌てたマリは、唇が触れる瞬間、ふいっと顔を背けました。


(やばっ……これて、拒否ったことに……)


おそるおそるヨシ君の方を見るマリ。


「あれ!? いねー! ヨシ君……?」


きょろきょろと辺りを見回すも、ヨシ君の姿はどこにもありません。


「……まあいっか。あのままだと気まずかったし。眠い眠い。帰ろ」


マリの思考回路は単純明快★

なんでヨシ君が消えたのかとか、考えようともしませんでした。



その頃ヨシ君は


(うわああぁぁあぁあーーー!!!)


真っ赤な顔をおさえ、夜道を走り回っていました。完全に変質者。

マリに拒否られたことなど知らず、恥ずかしさと、なぜ急に自分がキスの体勢にもっていったのかという疑問で頭がいっぱいでした。


シャイなんですね。ヘタレだけに。
純情ボーイ★



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