マリの毎日
4人はキノの様子など全く気づかず、ヨシとワリは相変わらずじゃれていました。


「もーほんとやめろ!」

「やめねーって!」


するとついにマリが。


「ちょっとワリ! ヨシくんが嫌がってるでしょーっ!」


問題はそこか。
嫌がらなければ許可するのか。


「そっ、そーよ! いい加減にしなさいよ!」


マリの攻撃に便乗し、口を出すルイコ。


「2人揃ってうぜー」


かっちーん。少ない脳みその血管の切れる音が、2人の方から聞こえた気がしました。


「「もういい!」」


マリルイは頭から湯気を立てて、校舎へ走って行きました。
なんだかんだ言って、それぞれにじゅーじゅーやきもち妬いてたんですね。




「ワリ、ありえない。それに本気で抵抗しないヨシくんも」


2人は教室に戻っていました。


「ワリきもい。略さなくていいぐらい。きもちわるい。ありえない。あいつ、今まで感じたことのない友情を、恋だと勘違いしてるのね、きっと」

「……そう考えると、ワリってかわいそう……? でもルイコって、ワリのことよくわかってるんだね。確かにそうだよ」

「そっ……そんなことないわよ! だって、あいつ今ホモだし」


2人は顔を見合わせ苦笑。
ルイコ、ごもっともな意見ですね。

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