マリの毎日
「どーすんの? あんた。あたしはいいとして……彼氏、もしかしたらとられるかもよ?」

「え……男に彼氏とられるほど屈辱的なことないね……」


マリさん顔に縦線が(―Д―川)


「じゃ、早く行くわよ!」


ルイコはマリの腕をとりぐいぐい引っ張ります。

恐らくは、はっきりとは言わないながらワリのことが気になるからなのでしょう。




「おおヨシ……どうしてお前はヨシなんだ?」


未だにロミジュリとかしていちゃこいてる2人。正確にはお1人。


「知らねーよ! 親に聞け!」


馬鹿正直に答えるヨシ。


「……もう、ほっとこうかな……事件続きで疲れた……」


校舎の陰から見守るマリルイ。

事件の当事者が何言ってんだか。


「それでもいいかも。もう、あれ見てたらね……はっきり言わないヨシくんもヨシくんよ」


2人は呆れ果て、成り行きを見守ることにしました。




翌日のこと。


「何で……また、俺……」


呟いたのは、青ざめた顔のヨシ。
場所はホール、号外の壁新聞の目の前です。

"激写!!Part2――浮気相手は男の子!?"


当の浮気相手はというと。


「これ……俺……!?」


同じく青ざめていました。

ワリ、写真を見てようやく目がさめたようですね。
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