マリの毎日
「ヨシっ……じゃなくて、よしっ! できたあっ」


朝っぱらからうっさいマリちゃん。そうなんです、昨日のあの時から、ずっと今まで徹夜して、プランを考えていたのですねー。


「さっそく電話電話……」


るんるんで、受話器を手に取りました。


「もっしもーし!」

『ふあ……い』

「あっヨシ君? マリだけどぉ……」

『マっ、マリか!? (やっべー俺変な声で電話出ちまった……)ど、どーしたんだ?』


ヨシは精一杯かっこいいっぽい声で応えました。


「あーあのねーワリ君とルイコくっつけ大作戦に協力してもらいたいんだけど……」


マリ全く気にしてませんけどね。


『おっ……おう。いいけど』

「あのねー、まずはあたしとルイコ、ヨシ君とワリ君で別々で遊ぶの! それからあたしがこっそりヨシ君に電話するから、はぐれるの! 電話で居場所伝えるんだけど、そこにあたしたちはいなくって、2人は運命的な出会いを果たす……みたいなっ! どおっ!? ヨシ君!」

『……くーっ……』

「え……まさか」

『…………ZZZ』

「寝てるーっ(TДT)!? ヨシくーん! 起きなさいよーっ!」

『ん……!? ああ、いんじゃね?』

「てきとーっ」


これだから男は……。
女子中生視点なんで。


「ってことで明日は土曜日だしさっそく連絡しといてね。くれぐれも2人には秘密で!」

『うーい(女ってこんなん好きだよな……)』


そんなこんなで無事土曜日を迎えます。
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