マリの毎日
「自販機……ここ? あら、マリいないじゃない。もう……」
ルイコはため息をつき、再びケータイを取り出しました。
*
「なんだよヨシのやつ……」
同じくケータイを取り出すワリ君。
*
PPPPPP……
5階のベンチに一緒に座っていたマリとヨシのケータイが、同時に鳴り出しました。
「えっ、あれ、ルイコから」
「俺はワリからだ」
2人は目を見合わせた後、恐る恐るぼたんを押しました。
「はい……」
『ちょっとマリ! 今どこよ?』
「あ……あれー?」
マリちゃん冷や汗。ヨシ君の方を向くと「あ……あれ? ワリ、3階の自販機……」
どうやら同じ状況のよう。
「あー……うーんと、ちょっと、歩き回ってみて……」
『はあ? 今どこにいんのよ?』
「残念ながらそれは言えません」
『言えよ』
だんだんルイコの声に凄みがかかってきました。
「あ"-……も"-っ! 頑張れ!」
めんどくさくなったんでしょうか。なったんでしょうね。マリは、唐突にぶちっとやってしまいました。
*
「……何こいつ……」
ルイコ、ケータイを折れんばかりに握り締めます。
ルイコはため息をつき、再びケータイを取り出しました。
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「なんだよヨシのやつ……」
同じくケータイを取り出すワリ君。
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PPPPPP……
5階のベンチに一緒に座っていたマリとヨシのケータイが、同時に鳴り出しました。
「えっ、あれ、ルイコから」
「俺はワリからだ」
2人は目を見合わせた後、恐る恐るぼたんを押しました。
「はい……」
『ちょっとマリ! 今どこよ?』
「あ……あれー?」
マリちゃん冷や汗。ヨシ君の方を向くと「あ……あれ? ワリ、3階の自販機……」
どうやら同じ状況のよう。
「あー……うーんと、ちょっと、歩き回ってみて……」
『はあ? 今どこにいんのよ?』
「残念ながらそれは言えません」
『言えよ』
だんだんルイコの声に凄みがかかってきました。
「あ"-……も"-っ! 頑張れ!」
めんどくさくなったんでしょうか。なったんでしょうね。マリは、唐突にぶちっとやってしまいました。
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「……何こいつ……」
ルイコ、ケータイを折れんばかりに握り締めます。